監修：冨澤敏夫（柔道整復師） 新規投稿2023年8月9日 更新日2024年10月22日

「股関節 左だけ痛い」原因と治し方を徹底解説【必見】

＞右　股関節が痛い方はこちら

「股関節 左だけ痛い」原因と治し方を知りたい方は必見！

左だけ股関節が痛くなる原因には、日常生活での股関節の使い方にアンバランスがあり、左股関節に負担が多く掛かっている可能性が高いです。

きっかけとしては、スポーツ活動、家事、仕事など股関節の使い方に左右差があり、左だけを多く使用しているなどが考えられます。

また、左の股関節に臼蓋形成不全があり、加齢や筋力低下などで股関節の右に不安定性が発生した可能性もあります。

どんな原因があるとしても、股関節の左の痛みの原因を突き止めて、正しい治し方を行えば改善できると思います。

希望を捨てず、この記事で自身の左股関節の痛みと向き合い、改善へ役立ててください。

わからない事、疑問などあれば、さいたま中央フットケア整体院の冨澤までお気軽に連絡をください。

「股関節 左だけ痛い」と悩む方へ

目次

1. ＞股関節!左だけ痛い？
2. ＞「股関節 左だけ痛い」原因を解説
3. ・左股関節痛の一般的な原因
4. ・左股関節痛の神経や内臓の関与
5. ・左の臀筋（お尻）の筋力が低下した。
6. ・仕事や家事で左股関節を軸足として使う。
7. ・右の足を怪我して左股関節に負担が集中した。
8. ・先天的に左の股関節に骨形成不全があった。
9. ＞左の股関節の痛みの症状
10. ＞左の股関節はどこにあるのか？
11. ・左の股関節の場所は右鼠蹊部の中央付近
12. ・左の股関節の構造は頑丈にできている
13. ＞「股関節 左だけ痛い」の治し方をご指導
14. ・マッサージは【4つ】のポイント
15. ・ストレッチは【4つ】の動き
16. ＞股関節が左だけが歩くと痛い時に有効な対応法！
17. ＞股関節が左だけ痛い方からよくある質問
18. Q：今は左の股関節が痛いのですが、右の股関節も痛くなりますか？
19. Q：そもそも左の股関節に臼蓋形成不全があるので治らないのでは？
20. ＞まとめ

 

股関節!左が痛い？

「股関節 左だけ痛い」原因を知って、正しい治し方をおすすめします。

左の股関節の痛みは、滑液包炎といわれる関節の部位に起こる炎症が多いのです。左股関節の滑液包炎が起こる理由は、加齢とともに軟骨がすり減って滑膜を刺激して炎症を引き起こします。

その他、大腿骨頭壊死により痛みが急に発生する場合や、関節リウマチでも痛みが起こることがあります。

また何らかの原因で関節の動きが損なわれてしまい、関節の隙間が詰まる症状としてインピンジメント症候群も起こりえます。

滑液包炎

関節は関節包という袋で覆われていて、内側の膜を滑膜と言い滑液などを分泌しています。この内側の滑膜に炎症が起こることを滑液包炎と言います。

股関節が左だけが痛む原因を解説

股関節は左と右があり、両側同時に股関節痛が起こることは少なく、大抵の場合は左（右）の股関節が痛くなって、それを庇うことで右（左）の股関節が痛くなる傾向です。体の使い方の癖や習慣で左の股関節を酷使して起こることも考えられます。

 

左股関節痛の一般的な原因

左股関節痛の原因は色々で、痛みの程度や症状の特徴が異なります。
例えば、変形性股関節症は、長時間歩いたり立ったりした後に、痛みやだるさを感じることが多く、夜間に痛が現れることもあります。
骨頭壊死は、急に激しい痛みが現れるのが特徴です。
また、スポーツや転倒による外傷では、痛みや腫れ、関節の可動域の制限などの症状が急激に起こります。
リウマチなどの病気では、股関節の痛み以外に、他の関節にも痛みや、発熱、倦怠感などの全身的な症状が現れることもあります。

変形性股関節症

変形性股関節症は、左股関節の軟骨がすり減って炎症が起こり痛みます。軟骨がすり減ると、骨同士が直接擦れ合い、骨の変形が進み痛みや腫れ、関節の可動域の制限などが現れます。変形性股関節症の原因は、加齢や肥満、スポーツの左股関節にかかる負担などが原因が挙げられます。

大腿骨頭壊死（特発性大腿骨頭壊死）

骨頭壊死は、左股関節の骨頭（大腿骨の球状の部分）が血行障害によって壊死する病気で、原因は不明とされています。骨頭が壊死すると、痛みや腫れ、関節の可動域の制限などの症状が現れます。骨頭壊死は、ステロイド剤の長期使用や、アルコールの過剰摂取などの方に多いとされています。

スポーツや転倒による外傷

スポーツの怪我や転倒などの外傷によって、左股関節に骨折や脱臼、靭帯損傷などの損傷が起こると、痛みや腫れ、関節の可動域の制限などの症状が起こります。

関節リウマチなどの全身性疾患

関節リウマチなどの全身性の疾患によって、左股関節にも慢性的な炎症が起こり、痛みや腫れ、関節の可動域の制限などの症状が現れることがあります。

左股関節痛の神経や内臓の関与

左股関節痛の原因に、神経や内臓の問題である場合があります。この場合は、整形外科以外の専門医を受診する必要があります。
例えば、子宮内膜症や卵巣嚢腫や、腎結石の場合など考えられます。婦人科や泌尿器科の受診をお勧めします。
神経や内臓疾患が原因の左股関節痛は、原因となる疾患の治療によって、痛みが改善する可能性があります。

神経が原因|坐骨神経痛

坐骨神経が圧迫されて痛みやしびれなどが起こります。坐骨神経は、腰から足の裏まで伸びる太い神経が、左股関節の周辺を流れています。坐骨神経痛の原因は、椎間板ヘルニアや、脊椎の骨棘形成症、梨状筋症候群などがあります。

神経が原因|坐骨神経麻痺

坐骨神経麻痺は、坐骨神経自体が損傷されて痛みやしびれなどが起こります。坐骨神経麻痺の原因は、交通事故や転倒などの外傷、糖尿病や多発性硬化症などの内科疾患などがあります。

内臓が原因|子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外の場所に発症する病気で、子宮内膜症が左卵巣や卵管に発生すると、左股関節痛が痛み原因になることがあります。

内臓が原因|卵巣嚢腫

卵巣嚢腫は、卵巣に腫瘍ができる病気で、卵巣嚢腫が大きくなると、左股関節が圧迫されて、痛みなどの症状が現れることがあります。

内臓が原因|腎結石

腎結石は、腎臓に結石ができます。腎結石が尿管にいくと、左股関節に痛みなどの症状が現れることがあります。

左の臀筋（お尻）の筋力が低下した。

臨床で多くあるのは、左のお尻の筋肉が右に比べて、弱っていることが挙げられます。
患者様が来院して、うつ伏せに寝てもらい、左と右の臀部（お尻）の盛り上がりや張り感で弱っているかが判断できます。

左のお尻の筋肉が弱っている判断は、見た目や触診で臀部（お尻）の筋肉量が減少して筋力に差が出ているからです。
臀部（お尻）の筋力に差が出ると、股関節を守ることができないため、弱ったお尻側に股関節の痛みを引き起こすのです。

仕事や家事で左股関節を軸足として使う。

生活や仕事、スポーツなどで左股関節をよく使うため、継続的に負担がかかって左の股関節に起こることがあります。

これは筋力の問題というよりも、過剰な負担が加わったことで股関節の左に痛みを引き起こします。

右の足を怪我して左股関節に負担が集中した。

右の足を怪我（骨折や捻挫）すると、それを庇うために左の脚に負担がかかり、左股関節が痛くなる場合があります。

特に右足の怪我が回復に時間がかかると、怪我した右の脚に体重がかけられないため、痛くなかった左脚に継続的に過剰な負担がかかります。
その結果、左股関節が痛くなるケースも多いです。

先天的に左の股関節に骨形成不全があった。

左の股関節の骨に形成不全がある場合は、左の股関節の痛みが加齢とともに発生する可能性があります。

左の股関節の骨の形成不全は、発育の過程で股関節の形成に良くない環境が起こったことで、骨の形成に問題が起こります。

左の骨の形成不全に、筋力の低下や加齢による軟骨の摩耗が発生すると、左股関節の痛みを引き起こしてしまうと考えられています。

股関節の左だけが痛い場合の症状

左股関節の痛みの症状には、動きの制限と動かした時の痛みがあります。

日常生活で左股関節に痛みを感じることが多くなり、生活するのに不便さを覚えてストレスとなります。

主に左や右の股関節に痛みを感じる動作では、靴下脱ぎ履き、就寝中の寝返り、脚を組み姿勢などが挙げられます。

急性痛と慢性痛では痛みが出現する場所が変化する場合がある。

左の股関節はどこにあるのか？

左の股関節の場所や構造をイメージできると、自分で行う左股関節のセルフケアの際に、改善の効果が高まります。

また、股関節の左の痛みの原因を知り、左の股関節に負担がかかる姿勢や動きがわかって予防できます。
専門家のように詳しく知る必要はなく、簡単でも良いので理解できるように解説していきます。

左の股関節の場所は左鼠蹊部の中央付近

左の股関節の位置は鼠蹊部の付近が正解です。

実は、ほとんどの方が左の股関節の位置を勘違いしています。一般の方は左股関節の位置を大腿部（太もも）の外側の出っ張った骨（大転子）と思っています。この骨（大転子）は、右の股関節節ではないので注意しましょう。

左の股関節の位置は、鼠蹊部（鼠経靭帯）の中間部付近で仰向けに寝て膝を立てた際に、折り曲がる部分の中間部に位置します。

左右の股関節の構造は頑丈にできている

股関節は上半身を支え、動く中心となる関節で頑丈にできている。

股関節は骨盤と大腿骨で繋がっている部分で、骨盤の窪みに大腿骨頭がはまっている構造になっています。

股関節は体重を支える土台の部分であり、靭帯・腱・関節包・筋肉で補強されて頑丈にできています。

「股関節 左だけ痛い」の治し方をご指導

股関節の痛みを改善させるには、マッサージとストレッチを合わせて行うと有効です。

左股関節のマッサージは4つのポイント

股関節のマッサージは、ポイントを絞って行うと時間短縮できて継続意欲が高まる。

マッサージは痛みを緩和させる効果が期待できます。股関節の痛み緩和させる4つのポイントを入念にほぐしましょう。マッサージは、筋肉がほぐれ血行が促進され、血行不良が改善し痛みが緩和します。

＞股関節痛のセルフマッサージ法！詳細はこちら

 

左股関節のストレッチは4つの動き

ストレッチは動的ストレッチと静的ストレッチを合わせて行うと効果的です。

マッサージで筋肉を柔らかくした状態を、ストレッチでさらに柔らかくしていきます。ストレッチには動的ストレッチと静的ストレッチを混ぜて行います。動かしながら筋肉を伸縮させて老廃物を流し、伸ばした状態で20秒弱静止して筋繊維を伸ばしていきます。

＞股関節痛のセルフストレッチ法！詳細はこちら

股関節が左だけが歩くと痛い時に有効な対応法！

体重が左の股関節に乗ると痛い時の対処法

痛みが強い時は、痛みを感じない環境を左の股関節に作ってあげてください。方法は、左の股関節にさらしを巻く方法と、杖をつく方法です。

「股関節 左だけ痛い」方からよくある質問

「股関節 左だけ痛い」方から頂く「よくある質問」を掲載しました。同じような不安や悩みの回答を読んで、少しも役立ててください。

 

Q：今は左の股関節が痛いのですが、右の股関節も痛くなりますか？

A：本当に良く質問を受けるのですが大丈夫ですよ。安心してください。

私が指導する股関節のセルフケアを継続することで、右の股関節が痛くなることは回避できる可能性が高いです。

最初に左の股関節が痛く次に右の股関節が痛くなる理由は、左の股関節を庇うことで右の股関節に過剰な負担が加わってしまうからです。

セルフケアで股関節の左の痛みを整体することで、右の股関節に負担がかからなくなるので、痛みは発生しない可能性があります。

セルフケアもすぐには効かないため、効果が出るまでは左に負担がかからないように、杖を使うことをお勧めしています。

詳しく、「杖の正しい使い方」と「」を参考にしてください。

Q：そもそも左の股関節に臼蓋形成不全があるので治らないのでは？

A：病院で左の股関節痛が臼蓋形成不全が原因ですと言われると思いますが、臼蓋形成不全があっても痛まない方もいます。

左の股関節の痛みは、臼蓋形成不全が原因ではなく、筋力が弱り股関節を安手させる機能が低下して、股関節に負担がかかり関節炎を起こすことが痛みの原因です。

臼蓋形成不全があっても、股関節を守る筋肉があれば痛むリスクは低くなります。

臼蓋形成不全がある方は、お尻の筋肉を弱らせないように日頃からトレーニングをしておきましょう。

お尻の筋肉を鍛える方法は、「中殿筋のトレーニング｜簡単で効果的な方法を解説！」を参考にしてください。

まとめ

股関節の左の痛みには色々な原因が考えられます。股関節自体の構造的問題や、日常生活のからだの使い方、運動の種目による負担の偏りなどが考えられます。

日頃からからだのバランスを整えておくことが大切で、スポーツ選手だけでなく一般の方でも日常の偏った負担をリセットすることをお勧めします。

整体などに通うことも大切ですが、自分で行うセルフケアも必要なため時間を作り、毎日行うように心がけましょう。

股関節の痛みは適切な整体を行えば、とても効果的に改善されます。股関節の整体効果は【痛み、動き、筋力】の改善を目的にしています。

手術を検討されている方、どこへ行っても改善されないと悩む方は、御気軽に御相談下さい。

さいたま中央フットケア整体院では、25年以上の臨床経験を持つ院長が股関節の痛み整体コースを設けて、皆様の体のサポートをさせていただいています。

さらに、セルフケア方法の指導によって、自宅で出来る技術を身に着けて欲しいと患者様のアフターケアも行っています。

セルフケア方法の指導によって、自宅で出来る技術を身に着けて欲しいと患者様のアフターケアも行っています。股関節の痛みで悩むなら、ぜひ股関節の痛み整体コースを参考にしてください。

股関節痛のコラムはこちら

1. ＞急に股関節が痛くなる原因は何か
2. ＞股関節の痛みは整形外科の病院が良いか、整体院・整骨院が良いのか
3. ＞歩くと急に股関節が痛いのは何が原因は滑液包炎（関節炎）が発生かも
4. ＞杖の正しい使い方で杖はどっちに持つの、歩き方や階段の上り方や下り
5. ＞股関節はどこにあるのか？図と画像で詳しく解説
6. ＞股関節の右だけ痛いのはなぜ？考えれられる原因と治し方
7. ＞左の股関節の痛みとまっすぐ伸びない状態の改善例
8. ＞急速破壊型股関節症の原因と対処法|悪化をさせないことが大切

他の記事を見たい方は「股関節痛のコラム一覧」を参考に！

監修：冨澤敏夫（柔道整復師・整体師）

「１０秒かかと上げで足裏の痛みが消える！」（KADOKAW）、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える！」（現代書林）のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の１年間の連載も好評でした。

 

さいたま中央フットケア整体院の紹介

 

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