腰痛に良い股関節を柔らかくする効果的なストレッチ方法」 |腰痛のセルフケア
腰痛に良い股関節を柔らかくする効果的なストレッチ方法」
寝ながら股関節を柔らかくするストレッチ法
仰向けに寝て片足の膝を両手で抱え、お腹に引き付けるストレッチは、股関節周りの筋肉をしっかりと伸ばし、柔軟性を高める効果があります。この動作により、腰や股関節の可動域が広がり、動きがスムーズになります。また、片足を伸ばして片膝を立て、その膝を開くストレッチでは、内転筋を刺激し、股関節周辺の血流を促進します。これにより、股関節の柔軟性が向上し、腰や膝への負担も軽減され、姿勢改善や痛みの予防に効果的です。
1.【動画】股関節ストレッチで柔らかく|寝ながら硬さが取れる
動きと力加減の説明を重点に置いて作りました。図解だけでは解らないイメージが解りやすく、図解と一緒に学んでください。
2.【図解】股関節ストレッチで柔らかく|寝ながら硬さが取れる
動きを改善させるための可動域拡大法で、3つの動きを学びます。図解で解りやすく解説していますので、動画でわかりにくいところは図解を見て正しく行いましょう。
2-1.膝を抱えて引き付けてストレッチ
膝を抱え込む動きで腰が楽になる
仰向けに寝て片足は伸ばし、曲げる練習をする方の膝を両手で抱えます。強く引っ張るのでなく軽く揺する程度の力で10回動かし、10回目に少しだけ引き付けて10秒間静止します。
静止しているときは、股関節の付近の力を抜くように心がけてください。力を入れていると緩まず目的が達成されません。
ワンポイント
この目的は可動域を強引に開く練習ではなく、股関節に無駄な力が入っている状態をリラックスさせて、本来は動く範囲を動かすことが目的です。ほとんどの方が痛みの恐怖心で無意識に緊張させていることが多いのです。
※重度の変形性関節症の場合は、関節部分のかみ合わせが不適合になるため動きに制限が出ます。この場合は、無意識の緊張ではなく関節の変形性の問題の為に可動域が広がるには時間が必要です。正常に戻るのも限界があります。
質問:膝に手が届かないのですがどうすれば良いですか?
解答
抱えられない状態が長い方は、膝に手が届かないことがあります。その際は、身体を起こして上体から膝に近づくようにして下さい。
それでも難しい方は、膝ではなく腿を掴むようにしてください。それでもダメならこの動きは、2番目の動きができるようになってから挑戦してください。
質問:抱えな方の足は伸ばす方がいいですか、伸びないのですが?
解答
抱える練習をしない方の足は伸ばした方が効果が高いです。しかし、硬い方は伸ばせい方も多くいるため、最初は両膝を曲げて練習しても良いです。
慣れてきたら徐々に足を伸ばしてできるようにしていきましょう。日々練習することで必ず効果が見えてきますよ。
2-2.股関節を開くストレッチ|可動域拡大法②
胡坐がかけない、寝返りで痛いを改善しよう。
姿勢は仰向けの状態で、膝を立てた状態から外側に開く練習です。この時に手を添えて行うようにしてください。添えた手は膝をつかむのでなく、押すのでもなく、ただ添えるだけで良いです。
軽く揺するように足を動かします。10回揺らしたら10回目で静止し10秒間待ちます。足の重さで緩んでくるように、怖がらずに力を抜くように心がけてください。
ワンポイント
恐怖心が強いため、開く動作で無意識に緊張させて硬くなり開かなくなります。無駄な力が入る股関節の力を抜く練習をして下さい。開いて10秒静止するときに、怖がらず力を抜くことを意識します。
それでも力が入ってしまう方は、足の横に座布団を置いて寄りかかるように行うとやりやすいです。決して無理やり押して開かせないようにしてください。
質問:まったく開くことが出来ません。それでも練習しますか?
解答
はい、練習なのでやらないとできるようになりません。ただ、どうしても無理な場合は他の方法があるので、後程に紹介いたします。
足が開かない理由には筋肉の緊張などもあるのですが、関節の変形が進行している場合があります。その際は、出来る範囲で練習していきます。
2-3.股関節を捻るストレッチ|可動域拡大法③
寝返りのするとき、向きを変える痛みを改善しよう。
姿勢は仰向けで行い、膝を立てて内側に捻るように動かします。この場合は手を添えることが出来ない為、足を揺らす感じで10回動かしてください。次に10秒間静止します。
余裕がある人は、反対の足で内側に倒した足に引っ掛けるようにすると良いでしょう。無理はしないで行いましょう。
ワンポイント
内側に動かす動作はとても恐怖心があるので、無理に行わなくても良いです。前項までに説明した①と②ができるようになってから③を行うのでも構いません。
※手術して人工骨頭置換手術をした方は、やってはいけない動作の一つなので絶対にやらないでください。
質問:右と左での差があるのですが、差が無い方が良いのですか?
解答
左右の差を感じるのは普通です。人間の身体は微妙に左右対称ではないので気にしないでください。右は楽に内側に動くのに、左はきついなどはよくあることです。
ここで問題にしたいことは正常な可動域を作ることで、体操選手みたいな柔らかさを作るのではないのです。その人の元々の硬さもあるので目標は人それぞれ設定しています。
膝を立てて左右に倒す効果は骨盤と脚長さが整う
腰の動きを入れながら股関節を動かす。
この方法は、股関節を捻る運動や開く運動が少し難しい方に導入しています。両足で行い補助的に腰の動きを入れる為、腰の悪い方にも良い運動のため積極的にセルフケアに入れて下さい。
詳しくは、「膝を立てて左右に倒す効果は骨盤と脚長さが整う」をご覧くださいませ。
監修:腰痛改善研究所 所長 冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)
腰から下肢(足)の整体の専門家として25年以上の経験があります。人間の土台である「足裏」を中心に、第二の土台「骨盤+股関節」を研究し整体してきました。
地球に生きる上で、重力と調和をテーマに身体のバランスを調整する「整体施術+セルフケア法」の啓蒙を行っています。セルフケアの内容には、整体ストレッチ法と整体筋力トレーニング法、また最近では整体メンタル法を研究しています。
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監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)
「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。
日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。
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