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筆者:冨澤敏夫(柔道整復師)新規投稿2023/2/10 更新日2023/5/12

膝の痛みはカイロで温める?それとも保冷剤で冷やすの?

多くの方が、膝痛(膝が痛い時)に冷やす方がいいのか、温めた方が良いのかと疑問を持った時があると思います。 実は、症状により温めてはいけない場合と、冷やして逆効果になる場合があるので、整体のプロの視点からアドバイスをいたします。 もう一つは、温めて良い症状でも温め方を間違えると効果が薄い場合や、冷やし方で効果がない場合などもあるので、正しい方法を御指導させていただきます。

目次

  1. 温めて良い場合とダメな場合!
  2. 冷やして逆効果な場合!
  3. 温めて膝の痛みが緩和する正しいやり方と間違った方法
  4. 冷やして膝の痛みが軽減する正しいやり方と間違った方法

 

温めて良い場合とダメな場合!

膝の痛みでも温めて良い場合は、慢性痛の症状が出ている時です。重ダル、鈍痛が続く、ジッと動かない姿勢から動き始めに痛みが出て、少し動かしていると痛みが和らいでくるなどの状態が慢性痛の症状です。

例えば、お風呂に入ったりすると楽になる膝の痛みは慢性痛と考えても良いです。また、マッサージを受けたりしたら痛みが軽減していれば、慢性痛で膝が痛いと考えても良いです。

温めると逆に膝の痛みが強くなる場合があります。この場合の膝の症状は「急性痛」という状態で、膝関節の組織に損傷があり炎症を起こしています。

この膝の痛みは、温めてはいけません。

このような症状が膝にある場合は、アイシングという方法で膝を冷やしてください。効果的な冷やし方は後ほど説明いたします。

 

冷やして逆効果な場合!

時々、冷やした方が良いという先生もいますが、この場合も膝の症状により良くない場合があります。痛みが増す場合と、治りが遅れる場合があります。

温めの説明でも記載しましたが、膝の慢性痛の症状の場合は「冷やすと逆効果」になります。たぶん本人も冷やすと違和感を感じるのではないでしょうか。

冷やしても気持ちが良いと感じないはずです。

冷やして良い場合は「急性痛」の膝の痛みで、腫れて熱を持ち体重を乗せると強い痛みを起こして、足を引きずるように歩きます。

この場合は、お風呂や飲酒(アルコール)などの血行を促進することは控えてください。アイシング(冷やす)を行い、少し安静にしていることが必要です。

 

温めて膝の痛みが緩和する正しいやり方と間違った方法

膝を温める方法としては、お風呂に入り上がったら膝を保温のサポーターなどで、温めておくことが大切です。

お風呂から上がって膝をむき出しにしていると、水分が蒸発するときに冷えてしまうからです。

冷えるという事は血行が悪くなるという事なので、細胞組織に血液が不足して新陳代謝が起きません。

自然治癒力も低下して、長期的に考えると膝の痛みが悪化していくことに繋がります。

膝のマッサージなども日頃から行っていることも、血行が良くなる環境を作り膝を温めることに繋がります。

一つ注意してほしいことは、使いしてカイロなどで膝を温める方がいますが、この方法はお勧めできません。

なぜなら、使いしてカイロの温度は平均50度ぐらいで、最高温度で60度以上になり交感神経を優位にして、痛みを緩和させる温度には高すぎるからです。

適温は副交感神経を優位にする38度〜40度未満の温度で温めるのが理想です。このぐらいの温度なら気持ちよく温められます。

温める素材には湿性と乾性がありますが、カイロは乾性で温めるときに水分も必要として肌の乾燥も引き起こします。感想は水分が取られるときにカルシウムイオンも奪われるので、治癒の遅延にも繋がるのではないかと考えています。

温めるのあら湿性で水分を含んだ蒸しタオルが理想です。気持ちよく深部まで温まる効果も期待できます。

豆知識

カイロが温くなる仕組みは、鉄が酸素・水と結びつくと酸化鉄に変化して、化学反応で熱を発生させるからです。

カイロの中身は鉄粉で、酸素に触れて酸化反応を起こします。通常の鉄はゆっくりサビる為、酸化(サビ)ても熱くなることはありませんが、カイロは鉄粉と一緒に鉄の酸化反応を早める材料も入ってて急速に酸化させるので熱が発生します。

カイロの原材料は、鉄粉・活性炭・保水材(バーミキュライト・木粉・吸水性樹脂)・水・塩類です。カイロに袋の中に含まれる活性炭が空気中の酸素を取り込み、酸素の濃度を高め鉄粉の酸化(サビ)を促進します。また、水や塩類は鉄分が酸化(サビ)を速くする要素です。

 

冷やして膝の痛みが軽減する正しいやり方と間違った方法

冷やす場合は「急性の膝の痛み」です。目的は熱と腫れを持った膝の炎症を抑えることですが、冷やし方にも正しいやり方と間違った方法があります。

正しい冷やし方は、氷嚢などを使い氷と少量の水を入れて行います。アイシングという手法ですが、スポーツ選手などが怪我した時に氷嚢などを、怪我した部分に巻いている姿を見たことがあると思います。

炎症は冷やすことが大切です。

一般の方が良く間違えるのですが、冷やせばよいと思いアイスパックや保冷剤などを利用している方がいます。

この方法は正しくなく、皮膚表面はとても冷たくなりますが、肝心な深部(炎症部分)は冷やせません。

少し危険なのが、保冷剤を直接皮膚に着けてバンドで巻き付けている方がいますが、凍傷になる危険があるので絶対にやらないようにしましょう。

冷やす際は、氷嚢(氷嚢が無ければビニール袋)に氷と少量の水を入れて、患部にポイントで20分から30分は冷やしてください。

 

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監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)

慢性痛の湿布 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。

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