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筆者:冨澤敏夫(柔道整復師)

外反母趾(がいはんぼし)の治療は埼玉県で決まり!

足の痛み不調を専門に診てきたプロが改善へ導きます。

 

目次

  1. 外反母趾とは?
  2. 外反母趾の原因
  3. 外反母趾が悪化すると
  4. 外反母趾の治療法
  5. 外反母趾の保存療法
  6. 外反母趾の手術療法
  7. 外反母趾を予防するためには
  8. まとめ

 

外反母趾とは?

外反母趾は、母趾(足の親指)が外側に曲がって変形している状態です。外反母趾角(母趾基節骨と第一中足骨の成す角度)が20度以上で外反母趾と診断され、角度20~30度が軽度、30~40度が中等度、40度以上が重症と定められています。

外反母趾は扁平足や開帳足を合併していることも多く、男女比率は1:10で女性が圧倒的に多いとされています。

足のタイプ

  • ギリシャ型…母趾より人差し指が長い
  • エジプト型…人差し指より母趾が長い
  • スクエア型…母趾と人差し指が同じ長さ

日本人の70%がエジプト型だといわれていますが、エジプト型は体重をかけたときに母趾の付け根にねじれた力がかかることで、関節が内側に変形して外反母趾になりやすいといわれています。

 

外反母趾の原因

重症化すると歩行が困難になることもある外反母趾ですが、一体どのような原因が考えられるのでしょうか。以下は、外反母趾の原因です。

  • サイズや形が合わない靴を履いている(とくにハイヒール)
  • 距骨(足首にある骨)が内側に傾いているような歩き方
  • 幼少期から靴を履くことによって筋骨格形成に悪影響を及ぼしている
  • 全身関節弛緩を生じる疾患がある方(関節リウマチなど)
  • 足がエジプト型の方
  • 扁平足の方

このなかでもとくに多いのが、ハイヒールを履いていることによる外反母趾です。ハイヒールは足の前部分に体重が集中するので、続けて履くことで足が横に広がり開帳足になりやすいのです。

さらに、ハイヒールは先が細くなっているため、母趾の付け根がくの字に曲がりやすくなってしまいます。

これらのことから、外反母趾はハイヒールを履く女性に多いといわれています。

 

外反母趾が悪化すると

外反母趾が悪化すると以下のような状態になります。

  • 足の裏にタコができる
  • 突き出している部分が靴に当たり炎症を起こす
  • 関節痛を引き起こす
  • 親指が巻き爪になる

これらは痛みを感じることがほとんどなので、悪化することで歩行が困難になり、靴を履いていなくても足が痛い状態が続きます。

親指が人差し指や中指の下に入り込んでしまうこともあり、そうなると関節の脱臼を引き起こすこともあります。

 

外反母趾の治療法

外反母趾の治療には、保存療法と手術療法があります。手術をしなければ治らないほど重症になる前に、保存療法によって治療をすすめていくことが重要です。ここからは、外反母趾の治療法をご紹介します。

 

保存療法

保存療法の中には、運動療法や装具療法・靴の指導や歩き方の修正など切らずに行う方法があります。ここでは、各療法の簡単な説明で分かりやすくお話していきます。

 

靴の指導

痛みを軽減して変形の進行を抑えるには、靴選びが非常に重要です。外反母趾の方は、以下の点に注意して靴選びを行います。

  • ヒールが低い(2.5~3cm程度)
  • 横アーチをサポートする機能付き
  • つま先を圧迫しない

このような靴を選ぶよう治療の中で指導を行います。万が一市販のインソールが合わないような場合は、医師の処方によるオーダーメイドで靴を作る方法もおすすめできます。

装具療法

外反母趾の治療に使われる装具にはさまざまなものがあり、市販されているものもあれば、処方してもらえるものもあります。ここでは、処方される装具をいくつかご紹介します。

アーチサポート療法

アーチサポート療法は、自分に合ったオリジナルのインソールを靴の中に挿入することで、足の変形を矯正するものです。

石膏やスポンジで足を型取り、個人に合わせて凹凸や高さを調整しながら作成していきます。

このインソールを靴の中に挿入することで、外反母趾の治療になるだけではなく、歩きやすく疲れにくいといった効果も期待できます。

外反母趾用装具

母趾と人差し指の間に挟む道具や、母趾を内側に引っ張る道具などがあります。軽症の方に処方されることがほとんどで、中等度以上の方はあまり効果が期待できません。

サポーターなどもドラッグストアで市販されているので、軽症の方はそういった装具を使用することで痛みが緩和されることもありますが、これらは長時間の使用はあまりおすすめできないので、根本的な改善治療を行ったほうがよいでしょう。

運動療法

外反母趾には運動療法も効果的とされています。運動療法は続けることで効果を発揮するので、毎日実施することをおすすめします。運動療法には以下の3つの方法があります。

ホーマン体操
  • 両足の親指に輪ゴムを4、5本まとめてかける
  • かかとを合わせてつま先を外側に開いたり閉じたりする
  • 40回を2セット行う

輪ゴムを使用する場合は、1本だと食い込んでしまったり効果を感じられなかったりするので、4、5本まとめて使うようにしましょう。

幅の広いゴムバンドなどでもホーマン体操が可能です。床に足を投げ出して座る、椅子に座るなどの格好で行いましょう。

グーパー体操
  • 両足の指をグーパーさせる
  • 親指を横に開く筋肉を鍛えるイメージをする
  • 1日40回行う

グーパー体操は、椅子に座った姿勢や入浴中などにも行える体操です。TVを見ながらなどの、ながら運動も効果的です。

タオルギャザー体操
  • 椅子に座りかかとをつける
  • 床にタオルを広げ端を足指でつかんでたぐりよせる
  • フェイスタオル1枚分を端から端まで行う

タオルギャザー体操は、足裏の筋肉を鍛えて足のアーチを作る運動です。 これらの体操を毎日続けることで、軽度~中等度の外反母趾の方の場合は改善が期待できます。

テーピング療法

テーピングによって、母趾の向きを変えることで外反母趾の症状が軽減することがあります。テーピングは以下のように行います。

  • 足の甲の中央部内側に一周巻く
  • 幅を半分に切って母趾の付け根に一周巻く
  • 母趾と人差し指を離して、母趾に巻いたテーピングから足の甲に巻いたテーピングに向けて、幅を半分に折ったテーピングを貼っていく
  • 母趾と足の甲に再度テーピングを巻く

テーピングには、市販されている撥水加工が施されたテーピングを使用するとよいでしょう。巻き終わったら、少し歩いて違和感や痛みがないかを確認して、大丈夫であれば完成です。

テーピングはかぶれてしまうこともあるので、痛みやかゆみを感じたらすぐにはがすようにしましょう。

また、強く巻くと血流が止まってしまうので、テーピングを引っ張りすぎず、強く巻きすぎないようにします。

 

手術療法

手術療法は以下のようなケースで適応されます。

  • 保存療法で外反母趾が改善しない
  • 靴が履けないほど痛い
  • 母趾が人差し指の下に潜り込んでいる
  • 潰瘍を合併している

手術方法は変形の進行程度によってさまざまですが、一般的に行われる手術は中足骨を骨切りして矯正します。

手術による感染や熱傷、縫合不全などの合併症を引き起こす可能性も否定できないため、事前に医師の説明をよく聞き手術を受けるようにしましょう。

 

外反母趾を予防するためには

外反母趾は治ってもまた再発する可能性のある症状です。そのため、一度治ったのに再発することがないよう、予防する必要があります。

再発防止のためには以下のような予防方法があります。

  • 縦幅や横幅が合っている靴を選ぶ
  • 5本指タイプの靴下を履く
  • 運動療法を続ける
  • 正しい歩き方で歩く
  • 筋力をつける
  • 足裏を強くする(はだしの時間を増やすなど)

一番重要なのは、自分に合った靴を選ぶことです。足の指や足裏の筋肉をしっかり使えて足に負担がかかりにくい靴を選ぶことで、外反母趾の再発を予防できます。

また、上記でご紹介した運動療法の「ホーマン体操、グーパー体操、タオルギャザー体操」を行うことも外反母趾の予防につながります。

ゴルフボールなどを踏んで足裏に刺激を与えるのも効果的です。足裏や足の指をしっかり使って、外反母趾を予防しましょう。

 

まとめ

外反母趾の治療方法、再発防止のための予防方法をご紹介しましたが、参考になりましたか?

外反母趾は悪化すると、何もしていない状態でも痛みが強く、歩くのが大変になるほど進行してしまいます。

手術療法を行うほどひどくなる前に、整体院での治療を試してみませんか?

さいたま中央フットケア整体院では、外反母趾に対して足のアーチを取り戻し、機能を回復させる治療を提供しています。

さらに、セルフケア方法の指導によって、治ったあとの再発防止のことまで考えた治療で患者様のケアを行います。

北海道から沖縄まで全国から患者様が来院し、喜びの声をいただいております。 外反母趾でお悩みの方は、ぜひさいたま中央フットケア整体院までご相談ください。

 

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監修:冨澤敏夫(柔道整復師・整体師)

慢性痛の湿布 「10秒かかと上げで足裏の痛みが消える!」(KADOKAW)、ペンギン歩きを治せは「しつこい足の痛みは消える!」(現代書林)のどの書籍があります。雑誌の取材などメディアで紹介されています。

日経ヘルス・健康364、わかさ、PHP出版などから取材を受けて、雑誌の1年間の連載も好評でした。

 

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